2008年7月20日日曜日

■白隠シリーズー5【秋葉山大権現】

作品:秋葉山大権現(あきばやまだいごんげん)

解説 :秋葉山大権現は一般には、火伏せの書としていきわたっている。
白隠は多くの場合、「秋葉山大権現」と「金毘羅山大権現」を対幅で書いている。白隠はこの二つの神号は火伏せなどという個別の利益を超えた、いっさいの災難を除き、いっさいの福をもたらすという、「スーパーお守り」意味を持っていたのであり、修行のための究極の護法の守護神だったのである。

寸法:600*350*25
材質:クリ
技法:かまぼこ彫り
塗装:表面・柿渋仕上げ


2008年7月19日土曜日

■白隠シリーズ-4【金毘羅山大権現】

作品:金毘羅山大権現(こんぴらさんだいごんげん)

解説:金毘羅は、もとは薬師十二神将の一人である金毘羅神将、武装し憤怒相をする護法神である。日本では大物主神がその垂迹とされ、さらにf権現として信仰され、海上交通の守り神として信仰されてきた。江戸時代後期には四国の金毘羅宮に詣でる金毘羅参りが盛んになった。
白隠は多くの場合、「秋葉山大権現」と「金毘羅山大権現」を対幅で書いている。白隠はこの二つの神号は火伏せなどという個別の利益を超えた、いっさいの災難を除き、いっさいの福をもたらすという、「スーパーお守り」意味を持っていたのであり、修行のための究極の護法の守護神だったのである。
寸法: 1,200*350*30
材質:青森ヒバ技法:かまぼこ彫り
塗装:文字(漆) 表面(オイル仕上げ)

2008年7月18日金曜日

■白隠シリーズー4【慈】

刻字作品【 慈 】



解 説
慈(いつくしむ)
かわいい子や
作 品
作品番号:H18-23
寸法:600*350*50
材質:赤シタン
技法:凹・かまぼこ彫り
塗装刻字:漆仕上げ
塗装表面:柿渋仕上げ(鋸歯仕上げ9
贈り先:自家所有
作者寸評:白隠の書を彫るのは、この程度の厚さと表面のラフ仕上げが効果的であった。

2008年7月17日木曜日

■白隠シリーズー3【養生訓】

刻字作品【寿:養生訓】


解説
・昔中国の黄帝が、三七の二一日の間斎戒沐浴し、練丹(腹の練り方)の秘訣を、」黄成子に下問した。
黄成子は深く拝したてまつり、申し上げた。
練丹の要諦は氣を集めることに在り。
氣を集める要諦は心を凝らすに在り。
心を凝らせば、気海丹田の間に氣が集まる。
氣が集まれば、則ち丹田が成る。
丹田が成れば、則ち丹田が充実してくる。
丹田が充実してくれば、則ち神と一体となる。
神と一体になれば、則ちいのちが長し(寿)。

書家:白隠禅師
寸法:870*450*35
材質:ケヤキ
技法:かまぼこ彫り+薬研彫り
塗装刻字:水性塗料
塗装表面:オイルフイニッシユ
製作:平成12年11月

作者寸評:調和道丹田呼吸法をおこなっていますが、下腹丹田を鍛えることによって、丹田に気が集まって健康となる、さらには神と一体になれるというすごい極意が書かれています。呼吸もますます精進をしよう。

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2008年7月16日水曜日

■白隠シリーズ-2【東山水上行】

白隠シリーズー2は「東山水上行(とうざんすいじょうこう)」です。
白隠の書は、迫力と粘り気のある太く暖かみのある堂々とした結体は見る者を圧倒する。長い禅の修行の間に巧拙を超越した悟得の力の書である。

刻字作品【東山水上行】

【作品番号:H13-13】
解説   公案の一つ「山(いのち・魂)が湖水を美しく歩いて行く様子」

作品寸法:1,200*350*30
材質:青森ヒバ
技法:かまぼこ彫り
塗装:刻字 水性塗料
塗装:表面 オイルフイニッシュ
製作:平成13年3月
贈先:自家所有

作者寸評:床の間にかけて公案をねんていしました。

2008年7月15日火曜日

■白隠シリーズー1【鉄棒】

松島 瑞巌寺での「白隠禅画墨蹟展」見てきましたので、白隠禅師の書を彫った刻字作品をご披露します。
白隠は江戸時代(1,760年頃)の臨済宗中興の祖と仰がれる。白隠の書は、書の線ではなく、丸太ん棒である。それほどの厚みと力を持つ、その剛力を見せてくれるのがこの鉄棒の逞しさである。それは天地を貫く大鉄棒だ。

刻字作品【 鉄棒 】

【作品番号:H13-14】
解説
 「此の王路(このわろ)を恐るる人ハ極楽江(おそれるひとはごくらくえ)」
 地獄の鬼の鉄棒が怖い人、悪いことをした人は極楽へ行けないが、悪いことをしなければ極楽へ行けるよ。
作品
寸法:1,200*350*30
材質:青森ヒバ
技法:かまぼこ彫り
塗装:刻字 水性塗料
塗装:表面 オイルフイニッシュ
制作:平成13年3月
贈先:自家所有
作者寸評:鉄棒を彫ると同時に、座禅の呼吸法をこの鉄棒のように、渦巻きスタイルをイメージして天と地に繋にしています。