耕田寺さんの寺社看板を彫りました。耕田とは深い意味があるのですね
1、バランスをとる
厚く立派なケヤキの板です
五穀山を入れるので、上のほうが窮屈である
下の、寺の横の「目」をどう生かすか・・
2、完成品
左に寄っているように見えますが、
寺の横の 「ポイント「目」が生きています
「耕田」の意味が分かれば・・・さらに生きてきます!!
花園誌2月号「耕田バラモンさん」
村の地主で五百人の農民を支配している「耕田さん」というバラモンさんがいました。
昼食の準備をしていた女たちに分配を指示していました。
忙しい小屋の前の托鉢の僧が立っています。
「坊さんよ、君も飯が欲しいなら、ワシらのように鋤や牛を使って、田を耕し
米を収穫して生活したらどうだ」
僧「はい、私も田を耕し、種をまき、果実を収穫して生活していますよ」
耕田「何を言っているんだ、君は手には鉢しか持っていないじゃないか」
僧「いや、私には信心が種ですよ。修行は雨です。慙愧は犂の柄、坐禅は縄です。
私の正しい想いは犂先と鞭です。正しい身、正しい言葉、
正しい心で悪行を摘み取るのが、私の田の草取りです」
耕田「ヘェー」
「精進、努力は私の牛で、重荷を背負っても止まることなく黙々と、引き返すこともなく、
何の不安もない理想郷に行きます。悲しみもなく、悔やみもないところです。
このように、私の心の田を耕し、不動の実を収穫します」
耕田「なるほど耕田とは、鋤や牛を持たなくても心を耕し、揺るがない心、
安心という果実を収穫するということか」
耕田バラモンさんは、過ぎ去る坊さんの背中を拝みながら
「ひょっとしたら、あの坊さんが、ブッタと呼ばれるお方かもしれないな!」
3、裏面
4、会館の看板